高給会社はテレビ局、総合商社、大手不動産……

6位にランクインのGCAサヴィアンは、前記の2社とは対照的に、ダイキン工業の海外買収案件を手がけるなどM&Aアドバイザリー業務をグローバルに展開。独立系ながら国内M&A市場では件数ベースでベスト10以内に入っており、経営破たんしたスカイマークのスポンサーの助言役も務めている。

29位のジャフコは野村HD系のベンチャーキャピタル。36位のドリームインキュベータは、テレビでもお馴染みの堀紘一氏が会長として率いる会社で、ベンチャー企業への投資や戦略コンサルティング、さらにはペット保険などを手がけている。

このように、知名度が高い大手以外にも給与水準が高い金融関連企業が存在。一方、大手金融では、野村HDが3位にランクイン。以下、東京海上ホールディングス、三井住友フィナンシャルグループ、三井住友トラストホールディングスなどが続いている。

東京を営業基盤とする東京都民銀行と八千代銀行の統合会社であり、東京都が設立した新銀行東京も統合する東京TYフィナンシャルグループの平均給与水準は、三菱UFJフィナンシャルグループを上回る。約3300人のグループ従業員の中から選ばれたであろう5人の平均とはいえ、地方銀行でも年収が1000万円を突破している従業員がいるということだ。平均年齢はおよそ48歳、平均勤続年数は約25年である。ただし、実務を担う東京都民銀行と八千代銀行の平均年収は650万円前後である。

メーカーではセンサーなど計測測定機器のキーエンスが、全体でも2位にランクイン。同社は決算期変更のため、15年6月期の平均給与を開示しているが、それによれば15年3月期から40万円アップの1688万円になっている。30位のアクセルは、パチンコ・パチスロ機器の表示用の半導体を手がけているファブレス企業だ。

そのほかでは、大手テレビ局や総合商社、大手不動産、製薬会社(医療用医薬品)などが高給企業の常連である。