その一方で、生活費のスリム化もはかりたい。福山さんの場合、平日はほとんど家にいないこともあって食費や水道光熱費はさほど高くない。それに比べて突出しているのが、通信費に計上された携帯電話の使用料である。これを節約する手段にはSIMフリー携帯への変更がある。SIMとは電話番号を特定するための固有のID番号が記録されたICカードのこと。これを携帯電話やスマートフォンの端末に差し込むことで、通信が可能になる。このSIMに月額1000円前後から使える格安タイプが登場している。端末自体も最近は1万円ほどで買うことができ、これを利用すれば大幅なコストダウンができる。

気になるのは使用感だが、試してみたところ、電話の音声がたまに聞き取りにくくなるものの、都内で使う分には問題はなかった。ネットやメール、LINEなどでのやり取りならこれで十分。子供に持たせる1台としてもお勧めしたい。ほかにも、イオンスマホ、ワイモバイルなど格安料金で使えるスマートフォンもあり、検討して損はない。

さらにいえば、福山さんの場合、医療費も高めだ。これはそろそろ子供を、と体質改善のためにサプリメントを買っていたため。ただし、ゆくゆくは不妊治療も考えており、サプリメント代を将来の治療に回すことにした。

その不妊治療にはさまざまな方法があり、費用もまちまちだ。たとえば体外受精は保険のきかない自由診療にあたり、費用は平均20万~40万円。1度で着床するとは限らず、回数が増えれば治療費はさらに膨らむ。この費用をつくるためにも貯蓄に励みたいという福山さん。目的に向かって協力し合えば、夫婦の絆はより深まるはずだ。

▼節約のポイント

[1]家計を1つにして、お小遣い制に
[2]それぞれが小遣いから払っていたものを項目化
[3]スマホを格安スマホに

横山光昭(よこやま・みつあき)
家計再生コンサルタント。マイエフピー代表取締役。ファイナンシャルプランナー。司法書士事務所勤務を経て、同社設立。個別の相談・指導では、お金の使い方そのものを改善する独自の家計再生プログラムを生かし、これまで7000人以上の赤字家計を再生した。著書は累計57万部を超える『年収200万円からの貯金生活宣言』シリーズを代表作とし、著作累計86万部となる。
(上島寿子=構成 小原孝博=撮影)
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