ロジカルシンキングだけでは新しいアイデアは生まれない
グローバル企業で必要とされる4つのスキルとして「ロジカルシンキング」「アナリシス」「コミュニケーション」「リーダーシップ」をあげました。これらは基本のスキルとしてしっかり押さえる必要がありますが、私はこれらに加えて、今後は「クリエイティブシンキング」(創造的思考)が重要な時代になると考えています。
クリエイティブシンキングは、フレームワークにとらわれずに、直観や感性を大事にしながら自由に発想を広げていく思考法です。事象を分解して分析的に考え、論理に基づいて議論を収束させるロジカルシンキングとは対照的です。
クリエイティブシンキングが「拡散思考」、「水平思考」(横に広げる)、ロジカルシンキングが「収束思考」、「垂直思考」(縦に深める)と呼ばれることからわかるように、実はこれら2つは対となるスキルです。
特に新しい企画を立てるときは、クリエイティブシンキングでアイデアを広げ、その後、ロジカルシンキングで具体的な内容・方法に絞り込んでいくプロセスが不可欠です。このプロセスが必要であることは、商品やマーケティングの企画、あるいは業務プロセスの設計においても同じです。