怒り、劣等感……性格の「土台」にあるもの
2. 性格の裏にあるもの
ビリーフは、自分に望ましいポジティブなビリーフもあれば、ネガティブなビリーフ、ニュートラルなビリーフもあります。人はビリーフをつくるものであり、ビリーフがない人はいません。普段は意識できないだけで、私たちは数百、数千のビリーフを持っています。
今回はネガティブビリーフに焦点を当てて見ていきましょう。
このビリーフが自分への劣等感や自己嫌悪感、他人へのイライラの根源になっていて自分を形作っているのです。
誰もが抱くビリーフには大きく4つの種類があります。
[1]自分ビリーフ……「自分は○○だ」という認識。
例)私は勉強ができない。
私は怒りっぽい。
私は落ち込みやすい。
といった自分に対するビリーフです。
[2]他人ビリーフ……他人は○○だ。という認識。
例)友達はたくさん持つべきだ。
友達は助け合うものだ。
上司とは人格者であるべきだ。
子どもは親の言うことをきくべきだ。
といった他人に対するビリーフです。
[3]世の中ビリーフ……世界は○○だ。という認識。
例)会社は社員を見捨てる。
世界はいつも危険に満ちている。
日本は先行き暗い。
といった共同体や世界に対するビリーフです。
[4]出来事ビリーフ……○○は○○であるべきだ。という認識。
例)時間に絶対に遅れてはならない。
部屋は常にきれいに片づいているべきだ。
時間を無駄にしてはならない。
といった出来事や特定の事象に対するビリーフです。