原稿料と印税だけで食べていけている作家は、いまの日本に55人しかいない――。これは渡辺淳一先生がおっしゃったことです。

それくらい、作家が書くことだけでお金を稼ぐのは難しい時代になりました。私自身は、ありがたいことに2013年は『野心のすすめ』という新書がヒットして、金銭的にはとても助かりましたが、ヒットはユージュアルなものではありません。ですから、実は常に不安感を持っています。

作家 林真理子さん

本のタイトルに野心という言葉を当てたのは担当の編集者ですが、野心という言葉が出てきた背景にはこんなことがありました。