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コンビニチェーンの国内店舗数の推移

セブン-イレブンは店舗経営相談員(OFC)が各店舗のコンサルティングを常に行っている。

転換後、岡山店のスタッフはハートイン時代の倍に当たる50人に増えたが、OFCは毎朝店舗を訪れては商品の配列や品ぞろえを最適化し、お客のデータを見ながら彼らとともに丁寧に売り場をつくっていく。藤原さんも2カ月間の研修を経てオープンの日を迎えた。

「OFCのアドバイスでスタッフ同士、各時間帯のリーダーのミーティングも行うようになりました。宅配便やチケットの発券など業務の幅は一気に広がりましたが、お客さんが増えたことでスタッフも活気づきました。駅ナカは商品の回転率が速いので、棚を変えたり置き方を変えたりすると、すぐに反応がわかる。それが面白い。商品を思い切って仕入れられるのもいいところですね」

セブン-イレブンの店長となった彼女がとりわけ強く感じたのは、ハートイン時代とは店の運営における価値観が全く異なることだった。

「当時の私たちの基本的な考え方は、朝夕のピーク時に一気にお客様が来る駅という場所の特性上、おにぎりやサンドイッチといった『売れるものをたくさん置いておく』というものでした」

一方でセブン-イレブンは多種多様な商品を頻繁に補充し、店内を一周する中で弁当から日用雑貨まで、幅広い品ぞろえを確保する手法をとっている。

「岡山駅のそばにはホテルがありますから、『ワインを1本買っていこう』というお客様もいるわけです。それだけ手間はかかりますが、『おにぎりが売れるなら、おにぎりの場所を増やそう』という発想から、さまざまなニーズに応えるという形に変わったんですね」