【佐藤】私のところは上司が全然ダメ。できないっていうか、しないっていうか。いわゆる「バブルの人」だから、調子ばっかりいいんですよ。取引先で大きな風呂敷を広げるから、契約だけはポンポン取ってくるんだけど、「じゃあ、あとはよろしくね」って部下にバトンタッチする段階ではまったくノープランなんです。言われて困るのはいつもこっち。無茶ぶりもいい加減にして!
【田中】私はずっとマスコミ業界なので、そういう調子のいい上司ばっかり見てきました。人間的には嫌いじゃないけど、一緒に仕事をすると本当に振り回されるんですよね。あと、バブルの人って、人によっては極端な若づくりをしたりしません? EXILEみたいなワイルド系のアクセサリーをジャラジャラつけて、日焼けサロンになんか行かれると、見た目はほとんどヤクザですよ。
【渡辺】うわー、笑っちゃいそう。出版社だとそんな格好でもいいの?
【田中】ダメですダメです。外見についてコメントを求められても困るから、みんな「見ないふり」。でも、特にテレビ局なんかでは“危険領域”な人は結構いますよ。ホストっぽくなっちゃったり、ジャケットが赤でパンツが緑、スニーカーが金! とか、クリスマスツリーみたいなコーディネートをしちゃう人とか。逆に、気を使わなすぎて、「1週間風呂に入ってないから臭い」って人もいます(苦笑)。
【鈴木】私の職場には、ものすごくバブルな女性がいるんです。未婚で45歳くらいだから、きっとお金にも余裕があるんでしょうね。だから、話を聞いてるとほとんど『セックス・アンド・ザ・シティ』みたいなことになってて。
【田中】遊んでるってこと?
【鈴木】それは……どうだろう。私が聞いて引いたのは、持ち物へのお金の使い方。「ブランド物の服とか靴で、去年は年収よりたくさん買い物しちゃった」とか言われたときは、正直、どう反応していいかわかんなかったです。その方の人格が壊れすぎてて、どう褒めればいいか固まってしまった自分がいました。私も独身なので、このままいったら不安ですね。同じ状態にならない自信がないです。