こぼれネタ
名古屋人がこだわり続けるその理由
見栄と虚飾の名古屋人「嫁入り」は一大イベント
豪華な嫁入り道具に代表されるように、「娘が3人いると家がつぶれる」と言われるほど、名古屋では嫁入りにカネをかける。ケチな名古屋人がなぜ?と思うだろうが、実は豪華な嫁入り道具は、娘への財産分与の一種。現金で渡すと税金がかかることから、堅実な名古屋人が編み出した素晴らしいカラクリだったのだ。さらに、豪華な家具類は「大きくてかさ張る」。名古屋人の見栄っ張り性分にはピッタリだ。まず隣近所に披露し、新居に運ぶ際には、鶴亀の紅白幕を掲げたトラックでド派手に運ぶ。稀にガラス張りの透け透けトラックで運ぶ家もあるほど。これらはすべて名古屋人の「見栄」。
「ウチの娘は価値がある」「これだけカネをかけた」と他人にアピールするのが狙いだ。ただし、最近はほかの節税対策を発見したのか、嫁入り道具のレンタル業も出現。お披露目家具をレンタルしてでも「見栄」だけは張りたいのが名古屋人なのだ。ちなみにこの嫁入りトラック、荷物を降ろすまでは決してバックしてはならず、前進あるのみ。やむないときは、紅白幕をはずしてからバックしなければならないという厳しい(?)掟がある。