日本人の約6割は挑戦を回避したがるマスオさんタイプ
9つのタイプは均等に存在するわけではありません。日本人の約6割はマスオさんタイプです。マンガのキャラでは飛雄馬、のび太くんもマスオさんタイプ。命じられたことを着実に遂行することに安心、喜びを得ます。チャレンジ的なリスクは回避して、コツコツ努力して積み上げていくのが得意です。だからジャイアンタイプのリーダーを好むのでしょう。日本経済新聞に連載されている「私の履歴書」を分析したところ、創業経営者の6割がジャイアンタイプでした。
9つのタイプは、己を突き動かすエネルギー源別に3つに分けることができます。エネルギー源にはガッツ(本能)、ハート(心)、ヘッド(思考)の3つのセンター(中枢)があります。
ガッツセンターには(1)星一徹、(8)ジャイアン、(9)ウルトラマン。ハートセンターには(2)ドラえもん、(3)峰不二子、(4)スナフキン。ヘッドセンターに属するのは(5)名探偵コナン、(6)マスオさん、(7)サザエさんが属します。
ガッツセンターの人たちは、他者の言葉を耳では聞いていません。話を体全体で感じ取るタイプで、「私は~と感じる」という言葉をよく使う傾向にあります。また、「現実に抵抗すること」にこだわる傾向にあり、自分の領域とそうでないものとの間に壁を設けることで、自分が完璧であるという感覚をつくろうとします。さらに共通しているのが、「激しい怒り」を抱えている人が多いことです。
ハートセンターの人は情報を心・感情で受け止めようとします。自分のイメージに対して大きなこだわりを持ち、たとえ偽りであっても自分でつくり上げた自己像に執着し、自分のことを低く評価する人に対してはあまり関心を払いません。感情を表に出しすぎるタイプで、「私は~と思う」という言葉をよく使う傾向にあります。
ヘッドセンターの人は、他者とは距離をとり、感情に流されず論理的思考をするので「私は~と考える」という言葉を好んで使います。
相性のいい人が集まる組織は、人間関係はスムーズにいくかもしれませんが、発想の意外性や深みが生まれません。できればセンターの違う3人がうまく連携することが望ましい。諺にあるように三人寄れば文殊の知恵とはよくいったものです。