実は元利均等返済が元“金”均等返済より90万円もトク

さて、ここでちょっと考えてもらいたい。

同じ借入額、同じ金利、「同じ返済期間」だったら元“金”均等返済がオトクだったが、同じ借入額、同じ金利、「同じ毎月返済額」だったらどうなるだろう?

もし、元“金”均等返済の初回返済月と同じ額(8万円台後半)をずっと払える家計のゆとりがあるのなら、元利均等返済でも毎月の返済額をその額に設定して、その代わり返済期間を短くして、総返済額を元“金”均等返済並みにすることができるのではないか。

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図表2:同じ借入額、同じ金利、毎月同じ返済額なら、元利均等返済がオトク

再度シミュレーションした結果はご覧のとおり、総返済額は元利均等返済が約2903万円、元“金”均等返済が2998万円で、逆に元利均等返済が90万円も有利という結果になった。

つまり、ずっと元利均等返済の返済額を支払うことができるのであれば、返済期間を短くして、毎月返済額をあげて元利均等返済で支払うほうがオトクなのだ。

この試算結果を、住宅ローンを勉強した相談者の皆さんにお伝えすると一様に驚かれる。

では、元“金”均等返済のメリットはなんだろうか。

これはご存じのとおり、返済期間と共に毎月返済額が減ることだ。