4.コミュニティをつくる

自分だけいくら成長しても、できることは意外と増えない。大事なのは周囲と一緒に成長していくことだ。この人がうまくいくと、自分たちにとっても喜ばしい。彼が成功すれば、自分たちの暮らす社会はもっとよくなる。そう思うから応援しようという気持ちが湧いてくる。

また、賛同者や同じ方向に進む人が増えてくると、より大きなことができるようになる。1人では手に負えそうもなかった高い壁も、10人、100人と数が増えれば、容易に乗り越えることができる。

そして、このコミュニティをつくることに通じるのが、2013年から僕が始めた第二の地球貢献事業「人生のヒケツを教え合う場所 シェア(shAIR)」だ。ひと言で言うと、何か経験やスキルをもっていてそれを教えて社会の役に立てたい人と、それらを対面で学びたい人をマッチングするプラットフォームである。

僕は、学ぶことにおいて、人との出会いほど大切なことはないと思っている。「自分はこれなら教えられる」、あるいは「こんなスキルや経験を自分だけのものにしておくのはもったいないから、誰かに伝えたい」と思っている人なら誰でも先生になれる。昨日、先生だった人が、今日は教わる側にいたり、生徒が先生より全員年上だったりといったことも珍しくない。場所も自由だ。

多くのクラスは10人未満の少人数だから、学ぶ人同士も仲間になりやすい。カルチャースクールでもなく、お互いの人脈を利用し合うことが目的となってしまっているような異業種交流会でもなく、またお互いが頼り合うような互助会でもない、新しい学びと人のつながりの形だ。

つまり、世の中の余っている(十分に使われていない)スキルを、有効に活用されていないスペースを使って、社会のために使っていく事業なのである。それだけではない。個人にとっては、コミュニティをつくることで、僕がこれまで3回にわたって述べた「新しい枠組みをつくること」「正しいリスクをとること」「運をよくすること」をサポートできる仕組みになっている。

どうだろう。もし、僕のこれまで3回の話に少しでも興味をもってもらえたのであれば、まずは自分がいまどんな「枠組み」のなかにいるのかを考えてみてほしい。それが、心の底からやりたいと思う仕事に出合うための第一歩になれば、僕にとってもこんなにうれしいことはない。

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