※本稿は、森下克也『「月曜の朝がつらい」がなくなる本』(三笠書房)の一部を再編集したものです。
「休日を楽しむこと」に罪悪感はいらない
仕事熱心であればあるほど、生真面目であればあるほど、休日であっても仕事のことが頭から離れません。
どんなに仕事の案件が重くのしかかっていても、週末の休日くらいはそのことを忘れて楽しむということが大切です。生真面目な人は、この「楽しむ」ということを罪悪視してしまいがちですが、「楽しむ」「だらだら過ごす」という時間があってこそ、翌週の活力につなげていくことができるのです。
平日は仕事です。上司の顔色をうかがい、同僚に気を使い、プレゼンテーションに緊張し、心の休まる暇がありません。せめて休日ぐらいは自分だけのために、わがままに過ごしたいものです。
言うまでもなく、休日には土曜日と日曜日があります。では、この2日間をどう過ごせばいいのでしょうか。平日と同様、土曜日と日曜日で少し過ごし方のニュアンスを変えることで、より有効に2日間を過ごすことができます。充実感をもって翌週に入っていくことができます。
では、どうするか。土曜日は「したいことだけ」をして徹底的にわがままに過ごしましょう。いっぽう、日曜日は、「したいこと」と「するべきこと」を半々で過ごします(後述)。
土曜日は欲求に任せる
ビジネスパーソンは平日を仕事に忙殺されています。休日であっても、仕事以外にやるべきことがたくさんあります。平日にはできないスマートフォンの修理、友人の恋愛相談、旅行の手続きなどです。こういうものは「したいこと」ではなく、義務に近いものです。これらはできるだけ日曜日にまとめてしまって、土曜日は徹底的に欲求だけで過ごすようにしましょう。
平日は義務に追われている生活で、欲求はつねに抑圧されています。抑圧されたものは解放してあげなければいけません。小さいことのようですが、そういう配慮でガス抜きをこまめにしていかないと、気がつけばストレスのたまりっぱなしでうつ病にかかっていたなどということになるのです。
週末だからといって、漫然と過ごしてはいけません。週末にはそれなりの過ごし方があるのです。その点をしっかりと押さえておきましょう。
土曜日はしたいことだけをします。何をしてもかまいません。とはいえ、何をしてもいいと言われると、案外何もすることがないものです。「さて、何をしようか。デパートに行ってみようか、ジムに泳ぎに行こうか」などと考えながら、結局何もせず漫然と過ぎてしまうということになってしまいます。
ですから、何をするか、あらかじめ決めておくことをおすすめします。

