そもそも、なぜ多くのビジネスパーソンが、自分の年収に満足できていないのでしょうか。内藤さんは「情報環境の変化によって他人と自分のステータスを比べる機会が増えたからではないか」と分析します。

「人間の満足感は相対比較によって決まります。だから、他人の年収と比較して自分の年収が低いと『年収が低い』と感じやすい(編注:所得の絶対額だけでなく、他者と比較した場合の『相対所得』が幸福度や満足度に大きく影響するという法則は『相対所得仮説』と呼ばれる)。仮に年収が1000万円あっても、周りが1億円を稼いでいたら、自分の年収はなんて低いんだと感じてしまうでしょう。

あわせて、人間は自分の仕事ぶりを過大評価し、他人の仕事ぶりを過小評価する傾向もあります(編注:自分の実力を過大評価してしまうという人間の認知バイアスは『ダニング=クルーガー効果』と呼ばれる)。