消化する時間を与えて、相手を自分に引きつける
そしてLは「これは重要だ」と前置きをして、次のポイントをあげてくれた。
「大切なのは、ゆっくり話すこと」
彼が言う「ゆっくり話す」とは、ほんの少しの“間”を持つことで、「相手に自分の言っていることを消化する時間を与える」ことである。聞き手が“内容”や“言語”などを「どこまで理解できるか」考えて、出来る限りわかりやすくすることが必要なのだ。
相手に消化する時間を与えることは、自分の話に引き付けておくためにとても大切だという。たとえば、すべての情報を渡そうとすると、内容を詰め込み、速く話して時間内に終わらせるようになる。速く話されることで理解しにくくなり、話がわかりにくくなった時点で、その話の内容にも話者にも興味を失った経験をお持ちの方も多いのではないだろうか。これによって、話をした目的である「内容を理解してもらう」「行動を起こしてもらう」ことを、自ら遠ざけてしまうかもしれない。だからこそ、ゆっくり、必要な情報を厳選して伝えることが必要なのだ。