陽気で快活、飾らないユーモラスな父親

ヤスケンの著書『北海道室蘭市本町一丁目四十六番地』(幻冬舎)を読んでみた。主に、父親の弘史さんとのやりとりや思い出が淡々とつづられている(つうか、このヒロシがめちゃくちゃチャーミングな人なの)。

溶接工だったヒロシは陽気でおしゃべりで、飾らない人のようだ。子どもたちの前で全裸で踊ったりする茶目っ気もある。何より酒好きで、酒にまつわるエピソードも数多ある。そんな父を見て育った顕少年はどんな子だったのか……。

「教室の中で一番お気に入りの場所は、隅っこに置かれた掃除用具のロッカーと窓に挟まれた隙間。テストの答案や成績表は、人目を気にして、そこでこっそりうずくまって見ておりました。『隅っこ&隙間フェチ』な私です」

そういえば、「ボクらの時代」(2022年12月)に出演したヤスケンが子供時代を振り返って、こう答えている。「30分かかる通学路をひとりで帰ることによって『僕は独りぼっちなんだ』という寂しさを抱えることが好きだったんです。寂しいものを抱えながら歩いている自分に酔いしれてるんですね」