安倍氏は、自民党の史上ワースト2となる37議席しか獲得できなかったにもかかわらず続投を表明した。しかし、党内外からの批判はやまず、政権運営にも行き詰まって1カ月半後には体調を崩して辞任している。首相が進退の判断を誤るとかえって傷口を広げる典型例と言われた。

安倍晋三氏、橋本龍太郎氏、宇野宗佑氏
写真左=安倍晋三氏(リンク)、写真中央=橋本龍太郎氏(リンク)、写真右=宇野宗佑氏(リンク)(3枚とも内閣官房内閣広報室/CC-BY-4.0/Wikimedia Commons)

このとき、安倍批判の先頭に立っていたのが、当時中堅議員だった石破茂氏その人だ。そしていま、当時の安倍氏に対する批判がそのまま特大のブーメランとなって石破氏自身に向かってきている。

28日に開かれた自民党の両院議員懇談会では、延々4時間半にわたって石破首相はじめ党執行部の刷新や首相退陣論が噴出した。しかし首相は「米トランプ大統領との交渉もあり、政治空白を作るわけにはいかない。国家、国民のために自分を滅して邁進したい」などと釈明し続け最後まで続投の意思を変えなかった。