日本を降伏させるための「三つのオプション」

日本が無理だと結論づけた大戦中の核開発に米国が成功した時点で、ドイツはすでに降伏していたので、まだ米国との戦争を続けている日本に対して核が使われることになった。

たしかに、核使用は都市を破壊し、大量の民間人を殺傷することになるのだから、人道上大きな問題があった。しかし人道上の配慮は、日本を無条件降伏に追い込むという大目標の前にはかすんで見えたのだった。核使用に関する米国にとってのより大きな問題は、それが本当に戦争の役に立つのか、という点だった。

人類は太古から世界中で数限りなく戦争をしてきたが、戦争の歴史上、核を実戦に使ったことはそれまでただの一度もなかったから、戦争におけるその実際の効果は正確にはまだ誰にも分からなかった。このように米国は日本を無条件降伏させるために、①日本本土侵攻、②ソ連参戦、③核使用という三つのオプションを持っていた。