細菌爆弾の中身は「ネズミとノミ」

731部隊全史』によると、石井四郎も関東軍軍医部長の梶塚隆二かじつかりゅうじ軍医中将にPX攻撃が有望であると語っていた。

PXとは何か。

松村高夫「旧日本軍による細菌兵器攻撃の事実」(『月刊保団連』第一一〇二号)によると、Pはペスト菌、Xはケオプスネズミノミのことをいう。ケオプスネズミノミとは、体長1.5ミリから2.0ミリ。全体的に赤褐色で頭部や目が丸く、額や胸部に棘櫛きょくしがない。クマネズミやドブネズミのほか、人間をはじめ数十種の哺乳類に付着して吸血する(「ノミの種類」、東京都ペストコントロール協会)。