「神社・神道」のルーツを深掘りしていくと…
原始宗教の存在を示す古い文献としては、古墳時代初期(3世紀後半)の『魏志倭人伝』がある。そこには歴史の授業に出てきた邪馬台国の女王「卑弥呼」が登場する。魏志倭人伝では卑弥呼について、「鬼道に事え、能く衆を惑わす」と述べている。「鬼道」とは「神々と交流するなどの祭祀」を指す。神々の主体となるのは山や川、太陽や月、雨や雷などの自然や自然現象と考えられる。人々が制御不能な大自然に畏怖を抱き、「神なる存在」を見出したのだ。
原始時代には、卑弥呼のように神々と交信する呪術師(シャーマン)が出現した。祈りや弔い、占いなどの呪術・儀礼を実施した。これを一般的には自然崇拝、精霊崇拝などという。今につながる神道のはじまり(古神道、原始神道)といえる。だから、本来の神道には「教祖」がいない。原始宗教を今に伝える姿を見たければ、たとえば、神が宿るとされる「沖縄の御嶽」や「種子島のガロー山」などが存在する。
当時の祭祀の場所は、巨岩の上に設けた磐座や、しめ縄などで聖域をつくった神籬といった自然環境の中。現在の神社のように、神体を祀る宗教建築物があったわけではない。
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