「とにかくジャーナリストになりたい」は稀

【佐藤優】確かに、最近の記者は能力が衰えました。それは、生涯の職業としてジャーナリストを唯一の選択肢とする学生がいなくなったからではないでしょうか。

舛添さんが東大で教壇に立っておられていた頃(1979~1989年)、新聞記者になった卒業生もいれば、官僚になった者もいたでしょう。けれども、新聞社の入社試験と国家公務員試験を同時に受ける学生はほとんどいなかったと思います。