【高橋】自信といえば、劇中、アースラ様が「アッハッハッハ……」と笑うシーンがあるんですが、それに合わせてテンタクルスも揺れるんです。こう、肩で笑う感じといいますか。で、笑う回数がその日によって違う。5回だったり4回だったり。
【一同】6回だったり(笑)。
【青山】ごめんっ、本当は5回なのよね。
【高橋】いいんです! いいんです! だって、それこそ、アースラ様と一体感を覚えるシーンなんですから。青山さんの笑いが6回のときは、僕らの揺れも6回になる。「お、今日もぴったり合ったぞ」とね。すっごく嬉しい。
【南】青山さんと一緒に僕らも笑ってるんですよね。まさに、7人が1つになった感じ。
【青山】これもお稽古の賜物(たまもの)よね。でも逆に怖いのが、慣れすぎちゃうこと。今回は、海の世界のお話なので、常に水の抵抗を感じさせるようにゆったりとした動きが求められているんです。でも、動きに慣れてくるとスムーズになりすぎちゃって、水の中に見えない。
【斎藤】ちょっとしたことで、もう水の中でなくなったり、タコでなくなってしまいますから。
【高橋】その辺の集中力を維持するのが自分との戦いですね。体力的にもけっこうしんどいので。
【斎藤】ずっと腕を上げてますから、僕たち。常に筋トレ状態(笑)。それが後半になればなるほど、きついシーンが多くて。力を振り絞る感じでやってます。
【権頭】でもやっちゃう(笑)。みんなでこのアースラを作り上げているのが楽しいので。
【一同】そうそう。
【斎藤】世界一のアースラにしたい、という思いが強いですからね。
【南】世界一の『リトルマーメイド』に、ね。
【青山】今ここに参加していることが最高に嬉しいんですね。その喜びと責任感があるから、どんな場面も辛さを忘れる。でも、大変なところも多いけど、それぞれおいしいシーンもあるよね。
【一同】ある、ある!
【青山】そういうところは絶対間違えません。見せ場ですからね。それがあるから、他の場面もきちんとできちゃう、っていうところもあるんですよ。