●猶予期間(平塚エージェンシー所長 平塚俊樹)

法律上の雇用規制は強化される方向にある。企業はそのあおりで業績が悪化、人員整理の圧力が強まる。ただ、2013年はその猶予期間。ここで自己啓発しておかないと手遅れになる。特にキャッシュフローの勉強がお勧め。経理上の赤黒ではなくキャッシュフローの重要性を理解すれば、従来とまったく違う人生の方向性を見いだせる。

●大転換(フリーライター 安田 修)

今までの考え方では「持続不可能」とまで言われ始めている世界の閉塞状況。従来の延長線上や改良路線ではない別次元の発想、常識を覆す大転換が求められている。2013年は、せめてその入り口近くへ辿り着くことに期待したい。もちろん政治・社会・経済などあらゆる分野で……。

●未来は開かれている(作家 波多野 鷹)

カール・R・ポパーとコンラート・ローレンツの対談集の邦題から取った言葉だ。息苦しい今日日(きょうび)だからこそ、未来を信じたい。宇宙と地上を行き来する「軌道エレベーター計画」の進行に期待している。フクイチ(福島第一原発)の後処理に劣らぬ予算規模だが、こちらは前向きで、はるかに大きい実りを人類にもたらす。

●ロコモ(スポーツドクター 中村格子)

“ロコモティブ症候群”の略。運動器(骨、関節、筋肉)の障害による要介護の状態や要介護リスクの高い状態を表す。いくら内臓器年齢が若くても、運動器年齢が高ければ早いうちから寝たきりになるリスクが出てきてしまう。骨折や筋力低下などの運動器疾患が寝たきりの原因の3割を占めており、ここにもっと注目すべき。

●中央銀行トップ交代(ファイナンシャルリサーチ代表 深野康彦)

2012年は各国首脳が代わる年だったが、13年は主要国中央銀行のトップが代わる。日銀総裁は4月、FRB議長は2014年1月に任期満了。中国の金融政策も3月の全人代で見えてくる。