「執オジ」と4年越しにホテルで再会

それから4年後の2022年。客として南海ホテルに泊まり、1階の大浴場に入ると、執オジが湯船にプカプカと浮かんでいた。私のことは覚えていないようだったが、執オジのほうから話しかけてきた。

「お兄さん、眼鏡かけながら風呂に入るのかい。俺も眼鏡をしているけど、曇ってしまうから風呂に入るときは外すよ。だって、こんなに狭い部屋、何も見えなくたって大丈夫だろう」

大浴場といってもギリギリ3人入れるくらいの広さだ。脱衣所に上がると、執オジはセロハンテープがグルグルに巻かれている眼鏡をかけて私の顔をまじまじと見たが、やはり覚えていなかった。