2年ごとの買い替えが合理的である理由
クルマには愛車という呼び方があるように、「何年も乗り続けるもの」と考える方は多いでしょう。日本における新車の平均保有年数は7.7年で、31%の人が10年超保有しています。日本車は壊れにくいことに定評がありますし、日本人のモノを大切にする文化、「もったいない」という精神も影響しているのでしょう。
クルマを長く乗り続けるのは、得策といえるでしょうか。私はこれまでに70台以上のクルマを購入し、現在も20台以上を保有しています。月に1台以上のペースで買って、乗って、ブログやYouTubeでレビューして、売る――というサイクルを、10年以上も続けてきました。そんな私が気づいたのは、「2年ごとに買い替えても、意外とコスパがいい」ということです。
新車を2年で乗り換えるなんて、贅沢で非現実的に聞こえるかもしれません。ですが、単に新車を買うだけでなく売却するときの価値を意識して車種や仕様を選べば、長く保有するよりもコストを抑えることも可能です。
実例を挙げてみましょう。先日、三菱アウトランダーを売却しました。新車時の購入総額は590万円で、2年9カ月の保有期間を経て、売れた金額は475.5万円。実質的な月額コストは約3.5万円でした。
もし全く同じ条件でアウトランダーを購入し、10年乗り続けた場合はどうなるでしょうか。東日本三菱自動車販売のシミュレーションによると、アウトランダーの車検費用の目安は1回14万1760円です。購入総額と車検費用を合わせると646.7万円で、仮に現金一括で金利が発生しないとしても、120カ月間の月額コストは5.4万円になります。単純計算すると、2年乗り換えの場合と比べて、10年間で228万円もの差が生まれるのです。
10年落ちになってから売却することも可能ですが、2年で売却した場合と比べて受け取れる金額は大幅に下がります。加えて、長く乗り続ける間には、タイヤやブレーキオイルの交換、経年劣化による部品の修理・交換といった維持費も避けられません。こうした追加コストを考慮すると、再販価格が高いうちに手放すほうが、総合的には出費を抑えられるというわけです。
アウトランダーはかなりいい例で、どのクルマでも「2年乗り換え」がトクになるわけではありません。ただ、使い終えた後にいくらで売れるかも含めた総額で考えれば、クルマの買い方も変わってきます。
私は「クルマを2年で買い替えるのを文化にしたい」と思っています。この10年、クルマの安全性能は目覚ましく進化しました。新しくてきれいで安全、しかも条件が合えば長く乗り続けるより金銭的にもトクする。そんな乗り方を、次の10年は一人でも多くの人に楽しんでほしいのです。
では、どのようにクルマを買えば、2年乗り換えが実現できるのでしょうか。7つのポイントをご紹介します。
買い方の鉄則①SUV・ミニバン・軽 今、人気の車種を選ぶ
損しないクルマ選びを考えるうえで、最初に意識したいのが「ボディタイプ」です。状態のよいクルマでも、市場で人気がなければ買い取り価格は伸びません。
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