温暖化で北へ広がる感染症

デング熱はすでに世界100カ国以上で常在化しており、毎年最大で数億人が感染していると見積もられています。とくに懸念されているのが、気候変動にともなう感染地域の拡大で、世界的にも感染者報告数が増加傾向にあります。

研究によると地球温暖化により、デング熱の感染を媒介する蚊の生息に適した環境は、今後さらに拡大すると予測されています。日本でも、東京の夏の気温はすでに熱帯と同程度となっており、ヒトスジシマカの活動期間が長くなっています。