寛太朗にとっては、自分専用のタブレットがあることに加え、学習時間に応じてゲームができるシステム(注:使用時間は設定で制限できる)なので、それもモチベーションにつながっているようで、自分から「スマイルゼミやっていい?」と言いだしたのには驚いた。本人は毎日の家庭学習が苦にならなくなるうえ、親としては「勉強したの?」と言わなくてすむだけでもありがたい。

また、勉強の結果は、登録した親のスマホなどのアドレスにメールで届き、それに対して親から子供に返信できる機能もある。成績や不得意分野、進捗などが保護者向けの専用PCサイトで確認できるのもいいと思った。

基本的な学習習慣づくりには、一定の効果があるように感じた。総じてタブレットのよさをうまく活かしているのではないだろうか。

有名塾講師の解説がわかりやすい

「テレビドラゼミ」はインターネットがつながればパソコンでも受講ができるが、リビング学習派の金子家では、リビングにあるテレビに接続して受講した。

続いて取り組んだのは「テレビドラゼミ」。スマイルゼミとはまったくコンセプトが異なり、小学館の通信教材「ドラゼミ」でこの4月からオプションとしてスタートした動画配信サービスだ。通常のドラゼミと共通の紙の問題集が基本で、追加でテレビドラゼミを契約すれば、ネット経由で配信される先生の解説動画を見ながら、この問題集に取り組めるようになる。

動画は、PCでも見ることができるが、12カ月分一括払いをした場合にプレゼントされる「光BOX+」を使えば、テレビで見ることもできる。

設定は、タブレットに比べるとちょっと手間取った。合計3回、パスワードやIDを打ち込む必要があったのだが、PCやタブレットのようなキーボードがなく、光BOX+のリモコンで画面上をポイントして打ち込まなければならず、操作性がいまひとつなのだ。このリモコンは光BOX+の付属品なので機能が絞られ、表示も大人向け。汎用品なのでやむを得ないのだが、リモコンだけでも子供が学習に使うことを前提とした専用品を開発すれば、可能性が広がったのではないだろうかと思うと残念。