2025年4月に、プレジデントオンラインで反響の大きかった人気記事ベスト5をお送りします。マネー・投資部門の第3位は――。
▼第1位 「オルカン」「S&P500」は絶対におすすめしない…森永卓郎さん「いますぐ新NISAをやめなさい」と語った真意
▼第2位 世界的に「お金がないと幸せになれない」現象が加速中…そんな中で"日本だけが例外"の納得の理由
▼第3位 いまや高配当株はゴロゴロしている…お金の専門家が持ち続ける「利回り10%」銘柄&これから見つける方法
▼第4位 「死ぬ直前が一番金持ち」なんてバカらしすぎる…森永卓郎の結論「新NISAでも、タワマンでもない最高の投資先」
▼第5位 新NISAで「S&P500とオルカン」一択はあまりに危険…投資のプロが「素人のパニック売りに備えよ」と警告する理由
株式で配当利回り10%はありえるのか?
私は現在、配当利回り10%前後の銘柄をいくつか保有しています。ちなみに配当利回りとは、株価に対する配当金の割合のことで、いわゆる「リターン」「収益率」のことです。
今、利益還元に積極的な企業は増えてきており、配当利回りは上昇傾向にあります。一般に「高配当株」と言われる配当利回り3%以上の銘柄はゴロゴロありますし、5%を超える銘柄も珍しくありません。
しかし、さすがに10%となると、そこまで高い配当利回りはないだろう、と思われるかもしれません。とくに、株式投資の経験がある人であれば、10%などあり得ない、と思われるかもしれません。
名だたる企業の株式が、配当利回り10%のカラクリ
ちなみに、私の保有銘柄は、大手商社の双日、メガバンクの三菱UFJフィナンシャル・グループ、そして近畿圏の供給戸数トップ級の不動産会社エスリードと、いずれも多くの人が知る有名企業で、高水準の配当金を、安定して出し続けている銘柄です。
そして、いずれも「高配当株」としても有名な銘柄ばかりです。
いや、それでも配当利回り10%はあり得ない……さて、このあたりでピンときた人は多いかもしれません。そう、10%前後もの配当利回りの根拠は、「現在の株価」に対してではなく、「私の買値(株価)」に対してなのです。
普段、我々が目にする、一般に表示されている配当利回りは、「現在の株価」に対する、配当金の割合です。そして、前述の銘柄の(一般に表示されている)配当利回りは、現在、2%台後半~4%台前半です。
しかし、私はそれらの銘柄を、いずれも5~10年前に、現在の株価よりも、もっと安い価格で買っております。その後、それらの銘柄は増配を続け、配当金はドンドン上がり、それに伴い、株価も上昇しました。