1950年刊行の『日本食品標準成分表』

1950年に刊行された最初の『日本食品標準成分表』に掲載された食品は、国産と輸入食品合わせて538品目で、成分はわずか14項目でした。最新版である八訂では、食品数は2538品目で、成分も54項目であり、アップデートされていることがわかりますね。

また、1950年の『日本食品標準成分表』は、戦後の混乱期に日本人の栄養状態を分析するため、政府の要請に応じて緊急的に出されたものですから、記載されている成分値の取り扱いには十分な注意が必要です。そのため、本文にも次のように書かれています。

(1)食品成分の分析値は、この分析表を短日月のうちに完成させねばならぬ関係上特別のものを除いては、大体既存のものから選定した。従つて個々の分析方法は必ずしも一定ではない。(『日本食品標準成分表』p11より)

要するに、さまざまな研究者による報告や外国で分析された既存のデータを引用して作成されているものなので、実際に流通している食品の成分値を示したものではないことに留意する必要がある、ということです。