「今あるもの」で適切なお金をいただく

観光振興を目指すならば、「観光でお金儲けをすべきではない」という呪縛から脱却し、マネタイズを意識しなくてはなりません。適正なお金をいただくことで、ハード面の整備がなされて大勢の観光客の受け入れ態勢が整い、ひいては雇用を生んで「担い手」の確保につながります。

陶芸をする人と教える人
写真=iStock.com/JB2022
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かといって、収益を上げるべく、人的・物的資源といった現状のリソースを超えたサービスの提供を目指すと、人気に陰りが見えた瞬間に破綻します。背伸びをするのではなく、自らの足元を見つめ直し、普段から手掛けてきたコト・モノをマーチャンダイジングすることから着手すべきです。「今あるもの」でいかに回していくかも、とても大切な視点です。