ドライバーの能力=チーム力ではない

F1の魅力はなんといっても速度。平均持続230km、最高時速約400kmは陸上のあらゆるスポーツで最高地点だ。だがその見返りとして身体への負担は過酷そのもの。フルブレーキを踏むと300kg級の負荷がかかり、失神することも珍しくない。

コックピット内は気温50~60度。動かない操作系スポーツでありながらが、心拍数180回/分、陸上の800m走を続けているような動悸の中、約2時間のレース中はわずかな集中力のブレも許さない(下手すると死ぬ、という競技は他のスポーツにはない恐ろしさだろう)。

レーサーが持つハンドル(操作盤)はまるで戦闘機のパイロットの操縦桿で、何十パターンもあるボタンの組み合わせをコンマ何秒のタイミングで、2時間ほどのレース中判断し続けないといけない。