歩行者優先にしたことで負傷者数が減少した
一方で、ミレニアル世代を中心としたクリエイティブクラスの人々は、「ストリート・ライフ」がある地域を好むという調査結果がある。しかしその需要に応えられる街並みは極めて限られ、結果として、アメリカの場合はニューヨークなどの一部の先進的な都市だけが受け皿となっている、という構図が見えてくる。
たとえば、ニューヨークのタイムズスクエアは、都市開発という視点でも実に学びが多い。かつて街路空間の89%が車道だったが、実際の交通は82%が歩行によってなされていたため、2009年の半年間にわたる社会実験を経て、恒久的に歩行者優先のストリートに転換している。その結果、歩行者数は48万人/日へと35%増加したにもかかわらず、歩行負傷者は35%も減少した。さらに、売り上げが急増したエリアも輩出している。
「クルマ優位の街づくり」の弊害
ところで、先の『ウォーカブルシティ入門』というベストセラー書を読み進めると、いかに他の米国全土が歩きにくいのかという具体的な事例が数多く紹介されていて、これはこれで教訓にすべきという意味で面白い。というか、嘘のような本当の話がずらりと並ぶ。
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