“介入”で新事実が見えてくるケースも

双方ともに興奮している状態では、当事者も視野が狭くなり、語られるエピソードも自分にとって都合の良いものになりがちです。そこで調査官は、当事者やその周囲の関係者に聞き取りを行う中で、客観的な事実と、当事者の感情が入った主観的な事実とを切り分けながら整理し、当事者と共有していく。こうした行程を繰り返して、妥当な結論を導いていくのです。

――実際に、こじれた夫婦関係に変化の兆しは見えるのでしょうか。

もちろん上手く運ばないケースも多くありますが、家庭裁判所が介入することで、コミュニケーションのすれ違いや、新しい事実が浮かび上がることもあります。