※本稿は、江森敬治『悠仁さま』(講談社ビーシー/講談社)の一部を再編集したものです。
「ゆうちゃん」のお宮参り
2006年11月14日午前、悠仁さまの「お宮参り」が、皇居内の「賢所仮殿」で行われた。生後50日目以降に行われる「賢所皇霊殿神殿に謁するの儀」という行事で、秋篠宮ご夫妻が見守る中、悠仁さまは宮内庁御用掛の男性に抱かれて参拝した。
この後、親子3人で御所を訪れ、上皇ご夫妻(当時は天皇、皇后両陛下)にあいさつした。宮内庁によると、11月13日現在、悠仁さまは身長58.5センチメートル、体重5244グラムで順調に成育していた。
報道陣から「なんと呼んでいますか」と質問された秋篠宮さまは、「悠仁の悠をそのまま読んで“ゆうちゃん”と呼んでいます」と、答えた。
「女性皇族」「男性皇族」に役割の違いはない
悠仁さま誕生後の2006年11月に行われた秋篠宮さまの誕生日会見で、宮さまは、生まれてくる悠仁さまのために、佳子さまが何か作っていた様子などを披露しながら、紀子さまと次のようなやりとりもしている。
秋篠宮さま「次女の佳子についてはフィギュアスケートを一所懸命する一方で、もともと、あれはなんというのかな。手芸というの?」(と、妃殿下に尋ねて)
紀子さま「はい、手芸」
秋篠宮さま「手芸が好きなんですね。夜とか部屋をのぞいてみると、何を作っているの?」(と、妃殿下に尋ねて)
紀子さま「フェルトでものを作ったり」
秋篠宮さま「何か工作をしているんですけれども、生まれてくる子どものためにも何か一所懸命作っているようでした。それからその次の質問にありました女性皇族の役割についてですけれども、私は私たちと同じで社会の要請を受けてそれがよいものであればその務めを果たしていく。そういうことだと思うんですね。
これにつきましては、私は女性皇族、男性皇族という違いはまったくないと思っております。ですから、女性皇族だから何かという役割というのは、私は少なくとも公的な活動においては思いあたりません」
秋篠宮さまもまた、上皇さまと同じように女性皇族を高く評価している。