最期は沖縄のビーチに腰かけて海風に吹かれながら……
一方、短距離ランナーは号砲が鳴って走り始めたら、わき目もふらずに走ることしか考えない。それが、私が目指している人生の手仕舞の仕方なのだ。
役者は舞台の上で、落語家は高座で、歌手はステージで死ぬのが最も幸せな最期だといわれる。私の場合は、沖縄のビーチに腰かけて海風に吹かれながら、突然天から降ってきた最後の寓話をメモして死んでいくというのが理想的かもしれない。
実際、貯まったマイレージの消化目的とともに、死に際の“ロケハン”をするためもあって、ここのところ毎月、沖縄に通っている。ただ、沖縄の人に、「そんなことを言うものではない」と叱られてしまった。もう少し長生きしてほしい気持ちもあると同時に、そんなことをされたら、沖縄のイメージが悪くなってしまうと言うのだ。
私も、その通りだと思う。
【モリタク教授のここがポイント】
●旅行や高級レストランに出かけるより大事なことはいくらでもある
●延命に興味はないが、若い学生だけはしっかり育てたい
●長距離ランナーは考えることが多いから迷いも生まれる
●短距離ランナーとして人生を全力で走り切るのが理想
●旅行や高級レストランに出かけるより大事なことはいくらでもある
●延命に興味はないが、若い学生だけはしっかり育てたい
●長距離ランナーは考えることが多いから迷いも生まれる
●短距離ランナーとして人生を全力で走り切るのが理想