どんなに怠惰な人間でも必ず起きる秘策とは
それでも起きられないという人のために、とっておきの秘策を紹介します。
それは、Xでヤバいツイートを、起きる時間の少し後に予約投稿するというもの。名づけて「予約投稿爆弾」です。
例えば、昔書いた恥ずかしいポエムのスクショや、めちゃくちゃスベッてるドヤツイート、好きな人の名前、ここには書けない過激発言などの投稿を予約して、起きて止めないと、それが全世界に発信される装置をつくるんです。これは本当に効きました。
確実に起きたもん。起きないと人生終わるから。
万が一が怖すぎて眠れなくなるかもしれないので、マジで本当に、死んでも寝坊できない日に限ってやってみましょう。
ここまで遅刻に関してお話ししてきましたが、最後にお伝えしたいのは、「遅刻しそう」と思った瞬間に、相手に連絡するのを怠らないことです。
遅刻するかもとうっすら思っていても、ほぼ0%の間に合う可能性に賭けて、あえて相手に連絡しないことってありませんか? 僕はありました。
あと単純に、相手が怒るかもしれないという恐怖心もありました。でも、断言します。ちょっとでも遅れる可能性が出てきたら、まずは一報「すみません、遅れます」と先打ちすることが超大事。
それだけで相手のストレスは多少軽減されるし、自分の心も軽くなります。
「ADHDだから」と言い訳にしてはいけない
さらに、いざ寝坊したときに、「ADHDだから仕方ない」と開き直るのはやめるべきです。
寝坊や遅刻に限らず、あらゆることを思考停止で「ADHDだから」と片付けてしまうのは、周囲に不快感を与えるだけでなく、自分にとっても危険です。努力をしたうえで「これはできない」と割り切るのは前に進むために必要なことですが、「ADHDだから仕方ない」と開き直るのは、むしろ自分に罪悪感を積み重ねることにもつながってしまうからです。
微妙なニュアンスの違いですが、僕は大事なことだと思っています。
ここまでの話でわかる通り、ADHDはその特性上、人に怒られたり迷惑をかけたりして、謝る機会が多いです。
僕ももちろん、たび重なる仕事のミス、遅刻、失くし物、空気読めない発言などでいろいろな人に謝り倒し、今ではすっかり謝罪のプロになりました。
一方で、「謝るのが苦手」というADHDの人も、少なからず存在します。自分の尺度で生きているので、単純に相手がなぜ怒っているのかわからない人。指摘されたことに対して、謝罪よりもまず言い訳が先に来る人。何となく謝るのがイヤで、先延ばしを永遠に続けている人。平和主義者で、謝るときの独特のピリッとした空気に耐えられない人……。
人によって理由はさまざまですが、おおむね気持ちは理解できます。