30代で即位する可能性もある

「あるいは、悠仁さまが自由に学ばれるご姿勢を大切になさっている秋篠宮さまが、特別な帝王教育を拒まれているのかもしれません。しかしこれは、国として将来のお世継ぎをどうお育てしていくかという、極めて公的な課題です。宮内庁は不作為を決め込まず、信頼に値する見識を持った年長者らを選出し、“指南役”として悠仁さまを導いていけるようサポートしなければなりません」(麗澤大学八木秀次教授)

しかし、帝王学を学ぶ時間は悠仁さんにはまだ十分すぎるくらいある。上皇が生前退位したのは85歳の時。現天皇は現在65歳だから、失礼を省みずにいうと、もし上皇と同じ歳で生前退位したとしても、悠仁さんはまだ弱冠37歳である。

秋篠宮は自分は天皇になる気はないと公言している。だが、新天皇が40手前ではまだ若すぎるのではないか。

悠仁さんへバトンタッチする前に、国民からも熱望されている愛子天皇を実現する。それが悠仁さんにとっても、世界に開かれた皇室にするためにも早急に実現させるべきではないか。悠仁さんの会見を聞いていてそう思った。

先日、国連女性差別撤廃委員会(CEDAW)が「皇位継承を男系男子に限る皇室典範の改正を勧告」した。

イギリス王室を持ち出すまでもなく、皇室の存在する国では、多くの女性国王が誕生している。

皇居の正門石橋
写真=iStock.com/Sanga Park
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皇族に基本的人権はないのか

しかし、日本政府はこれに反発し、日本が支払っている拠出金約2340万円(2024年当初予算=編集部註)をCEDAWの活動に使わせないと公表した。

1月29日には外務報道官の北村俊博が会見を開き、

「皇位につく資格は、基本的人権に含まれておらず、資格が男系男子に限定されていることは、女性差別撤廃条約にいう差別に該当しない」といい、皇位継承のあり方について口を出すなという主張を繰り返した。

皇族には基本的人権はなく、女性は男性の附属物だといわんばかりの時代錯誤発言であり、日本人の私から見ても納得がいかない考え方である。

CEDAWにはかつて弁護士の林陽子氏が、2026年までは亜細亜大学の秋月弘子教授が委員を務めている。

成城大学の森暢平教授はサンデー毎日(3月2日号)で、

「『自由、人権、法の支配には例外がある』『皇室はその例外である』という姿勢は、そもそも普遍的価値の追求の理念から外れる」

と批判している。

森教授によれば、2022年に国連人権高等弁務官のミシェル・バチェレが新彊ウイグル自治区を人権問題視察のため訪問した際、習近平国家主席が、「人権を口実に他国の内政に干渉することはできない」「人権問題で完全無欠の理想国は存在せず、他国に顎で指示して『教師面』すべきではない」と発言した時、日本の保守派は習氏を批判してみせた。だが、今回の姿勢は中国政府以下であるという。