得をするのはテレビ局の社員だけ
なぜ、このように制作会社への依存という現象が起こるのか。
その主たる理由は「制作コストの削減」と「外部の専門的な技術やノウハウの活用」だ。だが、私はもうひとつ、「リスクヘッジ」という点を挙げたい。制作現場は過酷だ。労働環境や就労時間が労働法によって厳格に管理されている社員を酷使することはできない。その点、外に任せてしまえば、管理責任はその会社に負わせることができる。社員が起こす取材時のトラブルやミスも回避できる。
また、発注者という強い立場を利用して制作費の「買い叩き」をすることも可能になる。「買い叩き」は下請法で禁じられているが、現実的にはさまざまなかたちで暗黙裡におこなわれている。「下請法(下請代金支払遅延等防止法)」とは、親事業者(テレビ局など)が下請事業者(制作会社など)に対して不当に不利な条件を押しつけることを防止するための法律である。
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