夏休みの作文を書くための“取材メモ”

「箇条書きと作文」にまつわる私の小学生時代の思い出があります。夏休みに家族で山あいの温泉に遊びに行きました。そのときの体験を宿題の作文ネタに使おうと考えていた私は、愛用のメモ帳を祖母の家に持って行き、「行く途中で○○を見た」「珍しい料理を食べた」「温泉がぬるぬるで楽しかった」など、トピックとなる出来事を箇条書きで、日付とともに時系列で記しました。後からこれをうまく繫いで、必要な枚数の文章にまとめようと考えたわけです。

このプランは基本的にうまく進み、箇条書きの“取材メモ”はそれなりに充実していきました。ところが、あろうことか最後の最後、そのメモ帳を祖母の家に忘れてきてしまったのです。プロの新聞記者であれば、命より大事な取材メモを紛失したという大きな事件です。

結局どうしたかというと、電話で祖母に頼み、忘れてきたメモ帳を探し出してもらい、そこに書いてある箇条書きを読み上げてもらって、こちらはそれを受話器から聞いて再度メモ。そして作文は無事に完成。最終的に、箇条書きメモ作戦は成功裏に終わったのでした。