「鉛筆を嚙む」のも反射が関係している

本書でお伝えしたように、探索たんさく反射(赤ちゃんの口元を指でやさしくつつくと、おっぱいをさがすような動きをする反射)や吸啜きゅうてつ反射(ママの乳首など、口に入ってきたものを強く吸う反射)が残っていると、口元に触れたものを噛んでしまうため、指しゃぶり、マスクを噛むなどの行動につながります。逆にマスクをすることそのものを嫌がる子も、探索反射、吸啜反射が残っている可能性が高いでしょう。

探索反射が残っていると、口元に何か触れると口が開いてしまったり、噛んでしまったりします。新型コロナウイルス感染症の流行によって、小さい子どもでもマスクを着用していることが増えましたが、なかにはマスクによだれがつくほど噛んでいる、と困っている親御さんもいます。