温暖化で北極海に航路ができる

ちなみに、第一列島線上ではないものの、対馬海峡と津軽海峡は今後重要性が増すと考えられます。なぜなら、今後数十年で、ここの通行量が一気に増大する可能性があるからです。

北極海航路とは、温暖化で北極海の氷が解けることによって夏に開通するといわれている新しい航路です。かつて北極海には一年中氷が漂っていたので、船はここを通ることができませんでした。しかし、近年は温暖化が進んだことで氷がかなり薄くなりつつあり、温暖化がこのまま進めば、数十年以内に普通の船でも夏だけ通れるようになるといわれています。

北極海航路になぜ注目が集まっているかというと、この航路が中国からヨーロッパまでの距離を短縮するからです。今のところ、中国とヨーロッパを結ぶ最短経路はスエズ運河を通過する航路で、およそ40日かかります。一方で、北極海航路を使えばおよそ30日まで短縮できます。