「ビールに対する発泡酒」作戦
実は当初、アルトは78年に発売予定だった。だが、社長に就任した修さんにはいまひとつしっくりこない。そこで発売を1年延期し、開発者と相談しながら秘策を次々と織り込んでいく。
まず当時の軽乗用車には贅沢税的な「物品税」が課せられていた。税率は15~30%と50万円の軽ならざっと60万円弱になってしまう。そこでアルトは急遽、軽乗用車ではなく税率ゼロの「軽商用車」として発売する。その分荷室は狭くなるが、発想転換で「ビールに対する発泡酒」の如く、軽乗用車を庶民の足たる新・節税商品に変えたのだ。
オマケにアルトでは、ラジオはもちろんシガーライターに左側の鍵穴まで排除。デラックスやスーパーデラックスなど当時の常識たるグレード構成や新車のエリア別価格も廃止し、業界初の全国統一価格を実現。
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