緊張というのは、隠そうとすればするほど、相手に伝わる

無理して「緊張」を隠さない

プレゼンやスピーチなど、人前で話をするときには、誰でも緊張するものですが、上手にその場を切り抜けている人には、ある共通した特徴があります。

それは、自分が緊張しているのを隠さない……ということです。

「緊張していると思われたくない」とか、「余裕のある態度で臨みたい」と考えてしまうと、余計に緊張してしまいます。

無理して平静を装っても、緊張していることは、すぐ人にバレます。

緊張を隠そうとして、余裕のありそうな態度を取っても、周囲の人の目には、それが痛々しく映ってしまい、思い通りにはいかないものです。

和田秀樹『仕事も対人関係も落ち着けば、うまくいく』(クロスメディア・パブリッシング)
和田秀樹『仕事も対人関係も落ち着けば、うまくいく』(クロスメディア・パブリッシング)

好印象を与える人たちは、話の冒頭にこんなフレーズを用意しています。

「緊張しているため、お聞き苦しいかと存じますが……」
「慣れない場所で、話がまとまらないかもしれませんが……」

自分が緊張していることを最初に伝えてしまえば、少しだけ気が楽になるだけでなく、周囲の人もリラックスして話を聞く準備を整えてくれます。

緊張というのは、隠そうとすればするほど、相手に伝わります。

無理して隠そうとするのではなく、割り切って「私はすごく緊張しています」と口に出してしまえば、意外と腹がわってくるものです。

【関連記事】
【第1回】これで「緊張・不安・焦り」が一発解消する…和田秀樹が講演会で出した簡単だがほぼ誰も正解しないクイズ
「血圧が高いと脳卒中になる」は大間違い…和田秀樹「薬を飲んでも飲まなくても9割以上が脳卒中にならない」
イヤなことが起きたときはこれしかない…精神科医・和田秀樹「ネガティブ感情を手放す一番効果的な方法」
「予定があって無理です」よりも何倍も効果的…「今度も誘おう」と思ってもらえる愛され上手の"断り方"
老齢医療の現場で医師は見た…「元気なうちにやっておけばよかった」と多くの人が死に際に思う"後悔の内容"