適切な診断のために「喉奥にグッ」が必要

「喉に強引にヘラを入れて苦しめるとは何事だ!」と言ったクレームを受けることが年に1、2回はありますが、これは決して「患者を苦しめてやろう」などと考えてのことではありません。ヘラ(舌圧子ぜつあつしといいます)を使って、舌を押し下げないと咽頭が十分に観察できないために、舌圧子を使わざるを得ないのです。

子供の喉を診察する医師
写真=iStock.com/milorad kravic
※写真はイメージです

小学校高学年~中学生くらいになると、喉の奥に力を入れてしまい、舌を押し下げるのが困難な子がいます。「ウチの子には舌圧子を使わないでください」と強く主張される親御さんが時々いますが、その場合は診断の精度が下がることをご承知いただかないとならないのです。

もし、無事に咽頭を観察することができたら、診断を確定するための検査に移ることになります。手足口病、ヘルパンギーナなど、咽頭の観察所見のみで診断がつくケースもありますが、数種類の感染症では検査キットを使用することがあります。