アンケートより 「認知症の親の介護つらかった場面は」

父が行方不明に

父は神奈川県在住だが、東京都内に出たときに行方不明になった。捜索願を出したが翌日になっても見つからず、半分絶望的な気持ちになっていたら、夜9時に父が玄関に何も言わずに座っていた。都内で行き先がわからなくなり、目的地を求めてずっと歩き回っていたらしい。「心配しているとは思ったんだけど、番号がわからなくて電話できなかったんだ」と子どものように言う父を見て涙が出た。[さえさん/56歳]

窓の外を見る高齢男性
写真=iStock.com/Yaraslau Saulevich
※写真はイメージです
羞恥心がなくなる

認知症になった母は、食べ物とお金への執着が強くなってしまった。おなかがすくとゴマ塩や調味料をなめたり、ケーキを手づかみで食べたり。ペットのエサを「人間は食べちゃだめなの?」と真顔で尋ねてきたときは、本当につらかった。明細書や通帳を何時間でも見続ける姿は異様で、悲しい。[らのさん/56歳]

母の嫉妬・妄想がキツい

亡くなった母は、70歳のころから嫉妬や妄想が強くなり、財布の中を何度も確かめ、暴言を吐き、昼夜逆転の症状が出てきて、アルツハイマー型認知症と診断された。いちばんつらかったのは、弟のお嫁さんの母と、自分の夫(私の父)の関係についての嫉妬・妄想を聞かされることだった。身内はもちろん友人にも相談できなかった。[モンブランさん/58歳]