私生活でいろいろあったもんねぇ

3位 篠田麻里子

「頑張っている」感が前面に

私生活でいろいろもろもろあって、再起をかけて挑んだ「離婚しない男」(テレ朝)で演じたのは、元アイドルで専業主婦の役。

新聞記者の夫(伊藤淳史)を邪険に扱い、愛娘を芸能界に入れるために奮闘するステージママ……というか、芸能事務所のマネージャー(小池徹平)とどっぷりがっつり性行為に溺れるという役どころで話題を呼んだ。

コメディであり、鬼嫁で色欲に溺れる不倫妻の役なのに、笑いも欲情も生み出せず、ただただ「必死に頑張ってるなぁ……」と憐憫を誘うのみ。

また、「潜入兄妹」(日テレ)では中盤に登場、犯罪組織から送り込まれた刺客という役どころだったが、これはこれで迫力が足りず。頑張っているのが前面に出ないように頑張ってほしい。

不倫に至る熱量が足りないよ

2位 深澤辰哉

ぎこちない無表情

「わたしの宝物」(フジ)で、松本若菜と田中圭が不仲の夫婦、そこに間男として入る役なのだが、間男にしては力不足。優しくて思いやりがあるというのはぼんやりわかるのだが、いかんせん表情が乏しくて、ぎこちない。新たなる鉄仮面伝説の始まりか。

それにしても、不倫に至る熱量が足りない。元カレではなく、若菜の中学時代の幼馴染という設定だが、精神的な年齢差すら感じさせた。

偶然再会して、夫のモラハラに悩んでいた若菜を優しく包み込む。昔から思いやりがあって、寄り添って癒してくれて……でも避妊はしない。え、優しさって何?

「托卵」というテーマが強いだけに、優しさだけでは説得力が出ず。