ボケ防止成分「チロシン」を豊富に含むたけのこ

症状:もの忘れ

年を重ねるごとに脳も老化し、だんだんものを覚えづらく、忘れやすくなっていきます。自然な老化現象ではありますが、少しでも脳の若さを保てるよう、脳内神経伝達物質にかかわる成分を意識的にとっていきましょう。

しん(野菜を育むプロ)、東京慈恵会医科大学附属病院栄養部(監修)『農家が教えたい 世界一使える野菜の教科書 おいしくて体にいい選び方&食べ方』(KADOKAWA)
しん(野菜を育むプロ)、東京慈恵会医科大学附属病院栄養部(監修)『農家が教えたい 世界一使える野菜の教科書 おいしくて体にいい選び方&食べ方』(KADOKAWA)

たけのこ
たけのこに含まれる「チロシン」というアミノ酸は、脳内で分泌されるアドレナリンとドーパミンの材料になります。アドレナリンもドーパミンも記憶力に深く関わる物質なので、その材料となるチロシンはもの忘れの予防、改善に役立つ成分と言っていいでしょう。チロシンはたけのこのほか、鶏肉や魚介類にも豊富に含まれています。

そら豆
そら豆に含まれている「レシチン」という物質は、体内で「アセチルコリン」という脳内神経伝達物質に変わります。新しいインプットはまず脳の「海馬」というところに入り、短期記憶や長期記憶に変換されます。ここで記憶形成にかかわるのがアセチルコリン。その生成を助けるレシチンは、記憶と学習に役立つ物質と言えるのです。その材料となるレシチンは、ビタミンCと一緒にとると吸収がよくなります。

アタマ活性化! おいしくて体にいい野菜料理

たけのことそら豆の炊き込みごはん
これ一品でチロシンとレシチンを補給し、アドレナリン、ドーパミン、アセチルコリンの分泌を促進できる脳活性化ごはん。鶏肉も加えればチロシンの増強に、またほうれん草やモロヘイヤなどビタミンCに富む野菜を副菜とすれば、レシチンの吸収のアップを図れます。

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