コロナ禍で売り上げは全盛期の10分の1に

先代の「自分の代で店をたたむ」という気持ちは変わることなく、2019年を過ぎた頃から、少しずつ廃業の準備が進んでいきました。

新商品の開発は完全にストップ。商品を置いてもらうための新規営業もやめました。製造などを手伝ってくれていたパートさんにも事情を伝え、契約更新をしないことで話をしていました。結果、働き手は先代夫婦の2人だけに。業績は、2005年のピーク時(愛・地球博の開催年)と比べると半分以下になっていました。

そうした状況が続くなか、2020年に新型コロナウイルスのパンデミックが起こりました。この未曾有の事態によりマスク生活を余儀なくされ、不要不急の外出は控えなくてはいけなくなりました。人々の行動は制限され、飲食店や観光業界が大打撃を受けたことは記憶に新しいでしょう。もちろん、元祖 鯱もなか本店も大きな影響を受けました。