人生の節目節目で「病」に振り回される

漱石は慶応3(1867)年生まれで、明治の年号と満年齢が重なります。慶応4年が明治元年となり、このとき漱石の年齢は1歳。明治2年に2歳、明治3年に3歳……というように、まさに明治時代とともに成長したわけです。

漱石の人生は、幼いころから波瀾に満ちていました。

そもそも漱石は、生まれてすぐに養子に出されます。ところが、養父母の間で問題が起こり、9歳のとき、また夏目家に引きとられることになります。どこにも居場所がないなかで幼少期を過ごしたのが、漱石なのです。