「なぜ相談なんかしたんだ」と怒った保護者

特に「小学生のスポーツ指導環境において、スポハラに関する意識が十分に浸透していないのではないか」と土屋教授は指摘する。地域スポーツの多くが「ボランティア」であることも事態に拍車をかけているように見える。「平日・休日の時間を使って指導してもらっているのに、先生に文句は言えない」といった声もよく耳にする。

剣道指導の現場にいる私自身、体罰・暴言について悩んでいる保護者の話を聞き、公共機関に相談をしたことがある。人間関係もあるし、半年以上悩んだ末だった。その結果、ほかの保護者から「なぜ相談なんかしたんだ」「体罰に耐えられない子どものためになぜこんなことに」「大会に出られなくなったらどうするんだ」など、厳しい叱責を受けた。

見て見ぬふりをしていた先生に対し、責任を言及した際は「目上の人間に対する態度がなってない」と叱責された。