つらい二日酔いには大根とキャベツ
症状:二日酔い
二日酔いとは、お酒を飲み過ぎた翌日に襲ってくる頭痛、吐き気、胃痛などの不快症状。アルコールの代謝と排出を助け、消化器の症状を和らげる栄養素に富む野菜が、そんなつらい二日酔いからの復活をサポートしてくれます。
大根
アルコールは胃と小腸で吸収された後、肝臓でアルコール脱水素酵素などによってアセトアルデヒド、さらに酢酸へと分解され、最終的に水と二酸化炭素に分解されて尿、汗、呼気を通じて排出されます。二日酔いの頭痛や吐き気を引き起こす犯人は、毒性の高いアセトアルデヒド。そこで助けとなるのが、大根に多く含まれるビタミンCです。
ビタミンCには、アルコール代謝を担っている肝臓を保護する抗酸化作用のほか、アセトアルデヒドを酢酸に変換する酵素の働きを高める作用もあるのです。また、大根の消化酵素「ジアスターゼ」は、アルコールの過剰摂取による消化不良や胸焼けを解消する効果が期待できます。
キャベツ
キャベツも、アルコール代謝を担う肝臓を保護し、アセトアルデヒドを酢酸に変換する酵素の働きを高めるビタミンCが豊富な野菜。また、ビタミンUは胃粘膜保護と整腸の作用があるため、むかつきなど二日酔いによる胃腸の不調を軽減する効果も期待できます。
食欲がないときは「しらすおろし」が効果的
できればごはんやお肉も一緒にとろう
実はバランスのとれた栄養補給こそ、もっとも手っ取り早い二日酔い解消法。アルコール代謝を助けるビタミンC、消化を促すジアスターゼ、胃粘膜を保護するビタミンUなど二日酔いを狙い撃ちできる栄養素を取りつつ、少しはエネルギーになるものも補ったほうがいいので脂質、糖質、たんぱく質も無理なくとりましょう。
しっかり食べるのは無理でも、たとえば、おなかに優しいスープごはんなら受け付けやすいはずです。また、二日酔いはアルコールにより体内のミネラルバランスが崩れている状態でもあるので、大根とキャベツを味噌汁にして塩分(ナトリウム)を補給するのもおすすめ。食欲があるようなら、肉や魚、豆腐をおろしあえにする、大根おろしを添えるなど、おかずに大根を取り入れれば、比較的早く二日酔いは解消されるでしょう。
サヨナラ二日酔い! おいしくて体にいい野菜料理
大根、キャベツ、溶き卵のスープごはん
大根とキャベツをコンソメや中華スープでサッと煮て、少量のごはんを加え、溶き卵でとじたスープごはんです。ごはんで糖質、卵でたんぱく質・脂質も補えます。
しらすおろし
ムカムカして何も食べる気がしなくても、甘酢やポン酢をかけた大根おろしなら食べられるでしょう。しらすをのせてたんぱく質をプラス。大根の辛みが刺激となる場合もあるので、辛みがある下部ではなく甘みがある上部を使うといいでしょう。